現在、何らかの事態が起き朝鮮半島が1つの国に統一されるとしたら、当たり前のように韓国が主体となり統一されると世界の人は思っていることでしょう。
それは何故か?
答えは北朝鮮より韓国のほうが圧倒的に経済力があるからです。
西ドイツと東ドイツが統一されたときも、当然のごとく経済力の高い西ドイツが主体となって統一されました。
国が統一されるには、経済力の高い側が主体となって行われることは当然のことです。
そもそも経済力に差がなければ、主導権争いなどで激しい争いが起こるため国の統一など出来ません。
国の統一とは圧倒的な経済格差があってこそ出来るのです。
さて、日本と大韓帝国の併合(日韓併合)は、1910年という第一次世界大戦前である帝国主義の時代に起きました。
この際、併合の主体になったのは日本です。
当時の日本は西洋列強に匹敵するほど大国で(ロシアに戦争で勝利している)、一方の大韓帝国は世界最貧国の1つだったため、当然、併合の主体は日本になります。
また、併合は片方の国ではなく両方の国の合意がなくては不可能です。
もし片方の国だけが併合したいと思っても、相手国が抵抗すれば戦争となり、併合したい側が戦争に勝ったとしても併合という言葉は使われず占領という言葉が使われます。
日韓併合に関しては民衆の抵抗はありましたが、国家が主体となる抵抗や国家間による戦争などは起こりませんでした。
このような日韓併合に関しては、国家による明確な抵抗活動がなくても、一方の国が経済力や軍事力を背景に併合すれば、それは植民地支配と変わらないというのが、現在の韓国政府の見解であり現在の韓国人の認識でしょう。
確かに現在の感覚に照らし合わせればその通りであり、日本による大韓帝国の併合は決して正しいこととは言えません。
こういった歴史的事実は、日本政府はもとより日本人も反省すべき点が多いと思います。
とは言え、当時は帝国主義の時代で、アジアとアフリカのほとんどの国は西洋列強の植民地になっており、世界最貧国であった大韓帝国がどの国からも支配されずに独立できた可能性は極めて低いと言わざるを得ませんでした。
これもまた歴史的な事実と言えるでしょう。
※第二次世界大戦までにアジアで西洋列強の植民地になっていなかったのは日本とタイだけであり、南米各国は19世紀に西洋列強から独立していた。
このような帝国主義の時代に、大韓帝国と同じように併合された国があります。
それはハワイ王国です。
ハワイ王国は列強ひしめく1898年という時代にアメリカが併合しましたが、韓国人は片方の国による一方的な併合がけしからんと主張しているのですから、アメリカによるハワイ併合も当然けしからんと主張するはずです。
時代背景は関係なく、日韓併合はもれなく不当な行為であると主張しているぐらいですから、韓国人や韓国政府は、当然このハワイ併合についても批判的な思想を持っているはずですし、ハワイ独立の運動などに対しても援助などを行っているはずです。
しかし、当然そのような活動をしている韓国人はいませんし(探せばごく僅かにいるかもしれないが)、韓国政府がアメリカのハワイ併合を批判したことなどもありません。
他国の問題とはいえ、同じような時代に同じような歴史を歩んだハワイに対し韓国人はなんら行動を起こしていないですし、そもそもアメリカによるハワイ併合という歴史自体にほとんど興味がないことでしょう。
結局のところ、韓国人による日韓併合の批判は、歴史に対して明確な意思が表示されていないのではないでしょうか?
当然、日本人として日韓併合は悪いこととして反省しますが、韓国の方々は歴史という事実にもっと向き合った批判をしてもらいたいと思います。
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