ここ最近、日韓関係が悪くなったきっかけ、あるいは日本が韓国に対して態度を硬化させたきっかけが、2017年9月に行われた日米韓首脳会談で文在寅大統領が『日本は韓国の同盟ではない』と発言したからであるとの報道されるようになってきました。
このことについて少し考えていきたいと思います。
そもそも日本が韓国をホワイト国に指定している理由は何でしょうか?(今日からホワイト国のことをグループAと呼ぶらしいが、当記事ではホワイト国で統一する)
おそらくその理由は、北朝鮮、そしてそのバックにいる中国との軍事的懸念に、日韓が協力して対処していくという発想から来ているのでしょう。
また、日韓は直接ではないもののアメリカを介した三角同盟の関係にあり、日米韓3か国の協力体制も日本が韓国をホワイト国に指定する理由になっていると思われます。
こういったことが、日本がアジアで唯一、韓国だけをホワイト国に選んでいる理由なのです。
ハッキリ言って、韓国は日本に対する友好的な国とは言えません。
むしろアジアの中でトップレベルに日本に対する感情が悪い国です。
そんな国を日本がホワイト国に選んでいるのは、あくまで上記したような特殊な事情からであり、単純な二国間の関係なら日本が韓国をホワイト国に選ぶことはあり得ないと思われます。
その後、文在寅大統領はひたすらに北朝鮮寄りの政策を実行していき、北朝鮮のスポークスマンとまで揶揄される存在になりました。
韓国側は、今回のホワイト国指定解除の問題を韓国大法院の徴用工(募集工)裁判に対する経済制裁だと主張していますが、徴用工(募集工)のことは敵国である北朝鮮の諸問題やアメリカとの同盟関係とはあまり関連性がありません。
それ以上に日韓の軍事関係で大きかった問題は、自衛隊の旭日旗掲揚をめぐって対立した済州島の国際観艦式です。
結局、自衛隊は韓国主催の国際観艦式への参加を取りやめたわけですが、これは軍事的な事案であり、文在寅大統領の『日本は韓国の同盟ではない』発言と関係性が出てきます。
そして何よりも大きかった問題は、韓国軍駆逐艦による自衛隊哨戒機へのレーダー照射問題です。
これは明確な日韓の軍事的な対立であり『日本は韓国の同盟ではない』が現実的な問題として現れたわけです。
これまで同盟に近い関係だった国の代表から一方的に同盟ではないと言われ、更に自国の軍用機に対して火器管制レーダーを照射されたら、それはもう宣戦布告の一歩手前と判断されてもおかしくありません。
このように現在の日本と韓国との軍事的関係は、ほとんど敵国に等しいぐらいにまで悪化しているのです。
つまり、文在寅大統領が言った『日本は韓国の同盟ではない』という発言よりも、この発言と韓国軍の行動が一致したことが、日本が韓国への態度を硬化させる理由になったと考えたほうが正解かと思います。(きっかけという意味では間違いでないが)
こういった状態で韓国政府が北朝鮮寄りの行動ばかりしていたら、日本がアジアで韓国だけをホワイト国に選ぶ理由など何一つありません。
逆に言えば、今の状態で日本が韓国をホワイト国に選ぶほうがおかしいと言えるでしょう。
これはさすがに韓国人でもわかるレベルの話だと思います。
1、韓国は元々日本に対し友好的な感情を持っていない国である
2、文在寅大統領は大統領に就任して以降、極端に(日米が敵視している)北朝鮮寄りの政策を行っている
3、韓国の元首である文在寅大統領が、会議の場で日本は韓国の同盟ではないと発言した
4、上記の文在寅大統領の発言以降、日本と韓国の間で軍事的な衝突が顕著になってきている
以上の出来事を考えれば、日本が韓国をホワイト国から指定解除する理由として十分なのではないでしょうか?
韓国政府は日本に対しホワイト国からの解除を取り消すよう呼び掛けていますが、この状況を招いたのは誰なのでしょうか?
文在寅大統領は、日本政府が行った韓国のホワイト国指定解除決定の知らせを受け、今回の問題の全責任が日本にあると抗議したそうですが、少し自分が大統領に就任してから日本に対し行ってきたことを振り返ってみてはいかがでしょうかと、私は問いたいと思います。
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