日韓併合で韓国・北朝鮮が得た最大のメリットとは?

歴史
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物事には必ず光と影があるように、現在の韓国や北朝鮮が屈辱的だったと感じている日韓併合にも良い部分がありました。
その中でも、もっとも良かった点はロシアに支配されなかったことです。
当時のロシアは海洋進出を狙っていたのですが、西側はヨーロッパの強豪国がひしめいていたため、自ずとして東側に活路を見出します。
しかしロシアの東側の海は経度が高すぎるため流氷の影響で冬に港湾が使えなくなることもあり、自国の南に位置する朝鮮半島は是が非でも欲しい場所だったのです。
そして事実として、ロシアは20世紀の初めに朝鮮半島へ向かって南下していました。

その結果が起こったのが日露戦争です。

万が一、日本がこの戦争で負けていたら、大韓帝国は間違いなくロシアの植民地になっていたことでしょう。
そして日韓併合期のロシア・ソ連の支配者は、主にレーニンとスターリンなのですが、スターリンと言えばヒトラー以上となる2000万人の住民を虐殺し、毛沢東に次ぐ世界第2位の大量虐殺を行った人とされています。
レーニンはスターリンがあまりに酷かったため良識人のように思われがちですが、実際はかなり数(数十万人)の虐殺を行っています。

現在の韓国人は、日韓併合を日本による極悪非道な行為だと批判していますが、レーニンやスターリンが国を治めていたロシア・ソ連に支配されたほうが良かったのでしょうか?

当時の西洋人は東洋人に対して強い差別意識があったため、もしロシアの支配を受けていたら朝鮮人は日韓併合よりはるかに厳しい環境に置かれたことに間違いありません。
朝鮮半島の人口は、日韓併合の時点では1300万人でしたが、戦後間もない1942年の時点で2500万人とほぼ倍増しています。
しかし、もし朝鮮半島をロシア・ソ連が支配していたら、粛清、極端な差別的な政策、飢餓などで人口はむしろ減っていた可能性すら考えられるのです。
そして、戦後もソ連の支配が1990年代まで続いたら、おそらく今でも朝鮮半島の人口は2000万人ぐらいにしかならず、経済的にも当然後進国で、今のような豊かな国家にはなっていなかったでしょう。
朝鮮戦争は起こらずに済んだかもしれないですが、朝鮮半島地域がそれ以上に悲惨な状況に陥ったことは確実だと思われます。

韓国の人たちは、日韓併合時における朝鮮半島の自主独立論を唱えるかもしれませんが、当時の世界の国々は、ほぼもれなく西洋列強国に全部及び一部が植民地化されている状況で、実際にアジア、アフリカ、アメリカ大陸の国々で植民地にならなかったのは、日本、トルコ、タイ、リベリアの4か国だけです。
日本が植民地にならなかったのは西洋列強に並ぶような強国だったからですが、他の国は特殊な事情により植民地にならずに済みました。
トルコはそもそもオスマン帝国という強国が第一次世界大戦後まで支配していた地域であるためヨーロッパの国による支配は受けず、タイは列強国がけん制し合う中立地帯として独立を維持しました。
リベリアは奴隷解放されたアメリカ黒人が作った国なので、列強国が再び植民地にするわけにはいかなかったのです。
このように、当時の世界ではよほどの理由や幸運がない限りは、植民地支配を免れることは不可能でした。
韓国の方には申し訳ないですが、当時の李氏朝鮮及び大韓帝国が植民地にならずに自主独立国の道を歩める確率は、1%をはるかに下回るような確率でしかなく、あえてハッキリ言えば0%だったと言って差支えがないと思われます。
そもそも李氏朝鮮が宗主国としてた中国(当時の清)ですら、香港や上海などの各都市が租借地とされ一部が植民地化されていたわけですから、李氏朝鮮および大韓帝国が植民地支配を免れることなど不可能なことは火を見るよりも明らかです。

以上のように、あの時代の朝鮮および朝鮮人にとって日韓併合は最良の策だったはずです。
だからこそ圧力があったにせよ反対する人がいたにせよ、当時の朝鮮人は日韓併合を選んだのでしょう。
もちろん、現在の韓国人にとって日韓併合は良いことでも嬉しいことでもないでしょうが、株式投資でもマイナス(損益)を最大限減らすことが重要なように、プラスになる策がなければなるべく少ないマイナスを選ぶのは当然の行為です。
日韓併合とは、当時の大韓帝国にとって最小なマイナスであることは明らかであり、大韓帝国の首脳はその策を選んだに過ぎません。

当然、他国を支配することは正しいことではないので、日本の政府・国民は日韓併合ついて反省するべきです。
しかしこの問題については、韓国を含めた他国から反省を求められるようなことではないと私は思います。

※当記事は今年10月に書きかけていた記事を再編集したものです。

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