梨泰院の群衆圧死事故に対する懸念

社会
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一昨日(10月29日)の深夜、韓国のソウル特別市にある繁華街『梨泰院』にて、ハロウィンのイベントに集まった人による群衆の圧死事故が起こり、若者を中心に154人もの人が亡くなりました。
この梨泰院という繁華街はドラマの舞台になった関係で外国人にも人気だったようで、今事故では日本人女性2人を含む14カ国26人の外国人も犠牲となっています。
まずは今回の事故で亡くなられた方々に対し、ご冥福をお祈り致します。

この群集による圧死事故は度々起こるもので、つい先日もインドネシアのサッカー場で130人を超す人が亡くなる圧死事故が起こりました。
同じサッカー場で起こった圧死事故としては、1989年のイギリスで起こった『ヒルズボロの悲劇』が有名で、このときは96人の人が亡くなっています。
サウジアラビアではイスラム教徒のメッカ巡礼の際に1000人を超すような圧死事故が複数回起こっており、2015年には2000人以上の人が亡くなるという史上最悪の事故も起きています。
日本でも、2001年に兵庫県明石市の花火大会の際に歩道橋で11人が死亡する事故が起きたことは記憶に残っている人が多いでしょうし、戦後間もない頃には新潟県の神社で初詣の際に100人を超す圧死事故が起きたそうです。
以上のように群衆による圧死事故はどこでも起こり得る問題であり、この事故によって韓国が遅れているなどと批判する気はありません。

しかし、韓国特有の国民感情に関する懸念はあります。
セウォル号の沈没事故が起きた際、韓国では一目散に逃げた船長への批判が集中し、検察は船長を殺人罪で起訴し死刑を求刑。
一審では殺人罪は認められませんでしたが、二審では殺人罪が認められ船長は無期懲役となりました。
セウォル号の船長に責任があることは間違いないでしょうが、殺人罪を適応することには法律的な問題があると思われ、このことは以前にも記事にしています。

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今回も事故もあまりに被害が大きいため、責任を誰かに押し付けるようなことが韓国で起こるかもしれません。
さすがに今回の件で誰かを殺人罪に問うことは難しいでしょうが、現在の韓国では事故が起こる前に群衆に向かって進むように促して押した人がいるなどの噂が広まり、映像から犯人を探すような行為も始まっているそうです。
セウォル号の沈没事故の際は政治が混乱する事態にまで発展しているため、今回も同じようなことになりかねず、韓国の政局が不安定化する可能性も捨てきれないのです。
そうなると影響は日本にまで及ぶ可能性もあり、今事件の動向を注視する必要があるかと思います。

最後になりますが、改めて今事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。

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