日韓関係が悪い理由は歴史問題にあらず!その原因とは・・・?

経済
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現在、日本と韓国の関係が良くないことは皆さんご存知かと思います。
日本と韓国の問題としてよく取り沙汰されることは、従軍慰安婦に代表される日韓併合から第二次世界大戦までの歴史問題です。

しかし、近年における日韓関係の悪化は、戦前の歴史問題ではないとここに断言します。

もし戦前の歴史に問題があるのなら、日韓関係は第二次世界大戦終結直後がもっとも悪く、時代が進むとともに良くなっていくはずです。
しかし実際はそのような推移を全く辿っておらず、日韓関係はむしろ現在がもっとも悪くなっています。
日韓関係の悪化が歴史問題にあると主張する人は、この矛盾をどうやって解決するのでしょうか?

慰安婦の問題も同じです。
そのような問題が実際にあったのなら、戦後まもなく大きな問題となり、徐々にその問題は沈静化していくはずです。
しかし慰安婦の問題が表面化したのは主に1990年代以降で、あろうことにこの問題は日に日に大きくなっています。
従軍慰安婦の数が10人や100人なら、恥ずかしい行為だったため当人が黙っていたという話もわかりますが、韓国は朝鮮人の従軍慰安婦は20万人だったと主張しています。(当然20万人は誇張された数字である)
その慰安婦と家族・友人のほぼ全員が、戦後40年以上経った1990年代までこの問題を表沙汰にしなかったという理論はさすがに無理があると言わざるを得ません。
これも明らかな矛盾と言えます。
また、最近でも徴用工の問題が表面化するなど、日韓関係では明らかに歴史の流れに対して矛盾する問題提起が多々起こっているのです。

現在の日韓関係が悪い理由が歴史問題であると言うのなら、これらの矛盾を解決しなければなりませんが、それは不可能と言っていいでしょう。
では、現在、日韓関係が悪い理由はなぜか?

それは、戦後に起こった歴史と近年における日韓の経済格差縮小です。

順を追って説明します。
日本は1910年に朝鮮(大韓帝国)を併合しましたが、もし日本が併合していなければ朝鮮は、はほぼ間違いなくロシアの植民地となっていました。(当時のアジアで植民地支配を完全に免れていた国は日本とタイだけであり、世界最貧国であった当時の大韓帝国にこのような世界の流れを止める術はなかった)
レーニン、スターリン時代のロシア・ソ連による植民地支配というものが、朝鮮人にとって日本への併合よりも遥かに厳しい状況に置かれるということは想像に難しくないでしょう。
特に当時の白人はアジア人に対して差別的な意識が高かったので、もしロシア・ソ連によって朝鮮半島が支配されていれば朝鮮人たちは相当厳しい歴史を歩んだはずです。
一方、日韓併合時代の朝鮮人は、一部条件はあるものの国会議員や日本軍の将官になることもでき、実際、国会議員になった朝鮮人も陸軍中将になった朝鮮人もいました。
また、日本人にあった徴兵制も朝鮮人へは第二次世界大戦の状況が悪化する1944年まで実施されていません。
このように、日本による朝鮮の併合は西洋の植民地支配ほどひどい状況ではなかったものの、後の韓国にとって日韓併合に良い感情が残るか悪い感情が残るかでいえば、当然悪い感情が残ります。
※日韓併合に関する記事は別途書く予定です。

しかし、現在の日韓関係において問題になるのは、むしろこの後の歴史です。

第二次世界大戦後の朝鮮半島はどうなったでしょうか?
皆さんご存知のように、朝鮮半島では戦争(朝鮮戦争)が起こり国が2つに割れてしまいます。
これは悲劇としか言いようがないわけですが、このことは韓国人にとって現在進行形の大きな問題として残り続けています。
一方、戦争に負け国土が荒廃した日本は順調に回復、更には著しい経済発展をして世界第2位の経済大国にまで昇りつめます。

韓国人からしてみれば、日本から占領(併合)されて、解放されたと思ったら自分の国が戦争になり国が2つに割れ、更にその戦争は現在も休戦という形で継続しており、男子は徴兵制、女子は在韓の米兵対し慰安婦として提供されるという納得し難い歴史を歩んでいます。
一方、かつて自分たちの土地を占領(併合)した挙句に戦争に負けたお隣の日本は、世界第2位の経済大国として栄華を誇っているのです。
このことに対し、韓国人が日本人を嫉妬するなというのは無理のある話でしょう。

しかし1990年代ぐらいまでの韓国人は、日本に対し今ほど文句も言わなかったですし、日韓関係も現在のように悪くありませんでした。
その理由は何故か?
それは日本と韓国の経済格差が大きかったことにあります。
朝鮮戦争後の韓国を経済支援したのは間違いなく日本であり、韓国も支援してもらっている国に対しては声を大にして文句は言いません。
とは言え、その間も韓国人は日本人に対し不満は募っていたかもしれません。
当時(1990年代以前)の日本人は、韓国に行けば大金持ちでしょうから大盤振る舞いをしたでしょうし、お金を稼ぐため日本に行く韓国人も多かったことでしょう。
このよう状況を韓国人は屈辱的に感じていたかもしれません。

そんな状況が変わるのは1990年代以降です。
1990年代以降、日本は経済が低迷し、逆に韓国の経済は順調に成長します。
その結果、日韓の経済格差は少なくなり、韓国人は日本に対して遠慮をせずに今までたまった不満をぶつけるようになりました。

このように、現在の日韓関係が悪い理由のほとんどは戦前の歴史ではなく戦後の歴史と経済的な理由であり、問題の根本にあるのは、韓国人のぶつけようのない不満や嫉妬心なのです。
しかし、ぶつけようのない不満や嫉妬心というものはとても目に見えづらいため、韓国人は意識的にも無意識的にも、これらの問題を日本における戦前の歴史問題に転嫁しているようです。
また、第二次世界大戦後の韓国の歴史問題に関わった国はどれも現在の軍事大国(アメリカ、ロシア、中国)なので、文句を言いやすい日本に不満をぶつけている可能性も考えられます。
そしてまた、日本人もかつてのように経済的な余裕がないための焦りからか、韓国がぶつける不満に対し激しく反応しているのです。

これが現在の日韓関係が悪い理由です。

このように日韓関係が悪い問題の根本が戦前の歴史ではないため、歴史問題を解決しても日韓関係は改善しません。
事実、日韓における歴史問題に対し日本側が謝罪をしても、慰安婦問題に対する合意をしても問題は大きくなる一方で、日韓関係は改善する兆しを見せないのです。
むしろ歴史問題を解決しようとする動きがあったときのほうが、日韓関係は悪化しているようにも思えます。

このことは日中関係でも同じです。
中国も第二次世界大戦後は国が割れ(中国と台湾)、文化大革命では大量の人が殺され、経済的に貧しい期間もとても長く続きました。
そして、現在も共産党の管理のもと、中国人は他国に比べ抑圧的な生活を強いられています。
その不満のはけ口が日本における戦前の歴史問題に集約されるのです。
※ただし日本と中国は明確に戦争をしているため、併合した韓国とは戦前の歴史に大きな違いがある。

上記してきたように、問題の根本が非常に曖昧なものなため、悪化する日韓関係を修復することは難しいと思います。
ただ少なくとも、日韓関係が悪化している原因が歴史問題にはないという認識は、両国の国民が持つべきかと思います。
特に、

戦前の歴史が問題なら時代が進むたびに関係は良くなっていくはずなのに、今のほうが関係が悪化している

という極めて単純な矛盾については、よく考える必要があるでしょう。

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