先日、文在寅大統領は『北朝鮮と経済協力して日本に追いつく』という発言を行いましたが、そんなこと本当に実現可能なのでしょうか?
北朝鮮はGDPが韓国の100分の1程度とされる世界最貧国の1つで、その上、軍事費をGDP比20%以上も費やすという異常な状態な国家となっています。(北朝鮮は経済統計の発表がないのでいずれも推定)
結果、首都である平壌以外の国民はまともに食事もできない状況が続いているのです。
そんな国と協力(場合によっては統一)しても数千万人の難民を一気に抱えるようなもので、財政的に負担になることはあっても経済が上向くようなことはないと思います。(なったとしてもだいぶ先のことでしかない)
そして、そもそも韓国と北朝鮮を合わせても、日本の人口や国土には及びません。
そのため韓国が北朝鮮と統一したとしても、日本に追いつくなんて絵空事だとほとんどの人は考えるはずです。
しかし、単純のそうとも言えない事情があります。
その事情とは北朝鮮のレアアースに関することで、2014年に以下のような報道がありました。
北朝鮮にはスマートフォンやハイビジョンテレビなどの電子機器に利用できるレアアースが約2億1600万トン存在する。
引用:北朝鮮のレアアース資源が国際市場を変える、世界最大鉱床の推定価値は数兆ドルに―米メディア – レコードチャイナ
このニュースにこそが、文在寅大統領が北朝鮮と協力すれば日本に追いつけると考える根拠になっていると思われます。
世界的な投資家であるジム・ロジャーズ氏は、日本に対しネガティブな発言ばかりするのに対し、韓国に対しはポジティブな発言を繰り返しています。
これは韓国と北朝鮮が統一すれば(あるいは経済協力すれば)、韓国企業が北朝鮮に進出しレアアース産業を開発させ更なる成長をみせるであろうとの思惑があるのでしょう。
しかし私から言わせてもらえば、ジム・ロジャーズくんはそんな発想だからあの程度しかお金を稼げないダメ投資家なのです。(ジム・ロジャースの個人資産は1兆円を超えると噂されている)
この数字が事実だと証明されれば、北朝鮮のレアアース資源は全世界で確認されているレアアース埋蔵量の2倍以上、中国のレアアース埋蔵量の6倍以上に相当する。
引用:北朝鮮のレアアース資源が国際市場を変える、世界最大鉱床の推定価値は数兆ドルに―米メディア – レコードチャイナ
現在のレアアース生産量は中国がおよそ80%、次いでオーストラリアが13%、推定埋蔵量は中国が40%強、次いでブラジルが20%強と言われています。
そんな状況の中、突然中国の6倍も北朝鮮にレアアースがあるって、いくら何でもまゆつばものではないでしょうか?
実際、北朝鮮にどれくらいのレアアースが埋まっているかなど、日本の一個人が知るよしもありませんが、あの小さい北朝鮮にそこまでレアアース集まる理屈が分かりません。
バージン諸島に本部を置くSRE Minerals社は、「世界最大のレアアース鉱床が北朝鮮にある」と話す。同社はこれらの資源開発に向けて、すでに北朝鮮との合弁会社を設立した。
引用:北朝鮮のレアアース資源が国際市場を変える、世界最大鉱床の推定価値は数兆ドルに―米メディア – レコードチャイナ
北朝鮮に大量のレアアースが埋まっていると主張しているのは、バージン諸島に本部があって北朝鮮と合弁会社を作っているSREミネラルズという会社らしいのですが・・・
この短い文章を見ただけでも、なんだかとてもきな臭さい感じを受けた人が大勢いるのではないでしょうか?
この会社については、アジア調査機構代表の加藤健さんが自身のブログで何度か取り上げています。
・オーストラリア公共放送が大々的に取り上げる!
・何度も安保理に直訴だ!
・北朝鮮のため働く中国企業を破滅させろ! ご協力を!
詳しくことは分からないですが、いずれにせよSREミネラルズが怪しい会社であることだけは確かのようです。
文在寅大統領が、どういう考えをもってあそこまで北朝鮮寄りの政策を打ち出しているのかは分かりませんが、日本にとっては本当に迷惑な大統領であると指摘せざるを得ません。
コメント