日本は韓国に対してフッ化水素含む3つの化学製品の輸出優遇措置の解除しましたが、このフッ化水素について、韓国がロシアや中国からの購入を検討しているとの報道がありました。
このことについて、韓国人は日本のフッ化水素を使わなくても半導体が作れると喜んでいるようですが、話はそんなに簡単には進まないでしょう。
そもそも、『フッ化水素は日本企業が独占的なシェアを得ているのではないの?』と疑問にもつ人も多いかと思います。
確かに今回の問題に対する報道で、フッ化水素は日本企業が市場を独占しているとの報道がされていました。
ハッキリ言ってしまえば、フッ化水素なんてロシアでも中国でも生産はできるし、韓国での国産化も十分可能です。
しかし、フッ化水素で大事な問題は純度なのです。
現在ある身の回り電化製品を見てください。
様々な物が小型化していると思いませんか?
ブラウン管式だったテレビは、液晶や有機EL方式となり大幅に薄くなりました。
パソコンだって昔は大きかったですし、音楽プレイヤーなどに至ってはとても小さい機械に大量の曲を取り込めるようになりました。
今のスマートフォンの性能は、かつてはビル1つ分ぐらいの大きさがないと実現できなかったレベルです。
これらのことが示すことは、
電子部品が凄まじく小型化したということです。
そこには絶え間ない技術発展への研鑽があったことは想像に難くありません。
半導体における性能に対する大きさも、時代を追うごとに劇的に変化しました。
この半導体の小型化及び高性能化に欠かせないのが、高純度なフッ化水素なのです。
日本メーカーが作るフッ化水素は純度が99.9999999999%で、9が12個並ぶことからトゥエルブナインと呼ばれています。
このフッ化水素の純度が低ければ、ミクロレベルの工程が必要となる現在の半導体作りにおいて、様々な支障をきたすと思われます。
果たして韓国の半導体メーカーは、ロシア産や中国産のフッ化水素で現在と同レベルの超小型化した精密な半導体を作れるでしょうか?
技術的な話なので詳しくは分かりませんが、私には無理かと思います。
もし、2019年の現在に、1980年代に登場した肩で背負うタイプ携帯電話を販売しても、ヒットしないことは誰でも理解できるでしょう。
最先端の科学を駆使し最高峰の製品を作らなければ、電子機器が売れないのは当たり前の話で、それが自由経済の根幹なのです。
消費者少しでも良いものを求め、生産者は少しでも良いものを作った結果、現在の発展した文化や経済はあるのです。
そんな中で、明らかにレベルの低いロシア産や中国産のフッ化水素を使ってできたレベルの低い半導体など、誰も買わないのではないでしょうか?
以上、韓国の半導体メーカーは、ロシア産や中国産のフッ化水素を使いたいなら勝手に使えばいいかと思います。
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