済州島国際観艦式での旭日旗掲揚騒動以降、立て続けに日韓関係を悪化させる懸念材料が韓国側から発せられています。
しかしここ最近になって、いい加減、韓国人も現状の異常さに気付き始めている様子が見えてきました。
現在の韓国政府は、日韓併合時の歴史に過度にこだわって反日的な行動をする一方、朝鮮戦争時に敵国だった北朝鮮に対しては非常に親和的な対応をしています。
これは明らかに矛盾した話です。
徴用工(募集工)の最高裁判決以降、韓国側からもぽつんぽつんとこういった矛盾を突く意見が出てきていましたが、たった数か月の間に日韓関係の懸念材料が立て続けに起こる状況に、不自然さを感じる韓国人も増え始めているようなのです。
韓国が朝鮮戦争で受けた被害は、日韓併合で生じた様々な問題よりも明らかに大きく、韓国政府が認めるところによると100万人以上の韓国人が北朝鮮・中国軍により殺され、この数は一説には300万人を超えるとも言われています。
同じ民族とは言え、これだけの人数を殺された相手国を極めて手厚く扱う一方で、日本に対して極端なまでに厳しい態度をとることは、いくら何でも対応が違いすぎるわけで違和感を感じるのも当然な話です。
韓国人の中には大国の都合により国が分列してしまったという思いもあるかもしれませんが、さすがにここまで両極端な対応には問題があると考える人も少なくないでしょう。
しかも韓国と北朝鮮は近年も小規模ながら軍事的な衝突を起こし被害も出ているのですから、こういった被害者やその遺族たちにとって現在の韓国政府が行っている対応は納得できるものではありません。
更に言えば、ここ最近の韓国が行っている反日的な主張は明らかな無理筋と言わざるを得ず、さすがの韓国人でも内心おかしいと思っている人が相当数いると思われます。
昨年、一時期80%を超えていた文在寅政権の支持率も、最新の調査では支持率が不支持率に逆転されるまで低下し、こういった中で文在寅政権の異常な親北朝鮮政策に反対する意見が韓国国内でも徐々に増え始めると予想されます。
おそらく、こういった世間の声があっても文在寅政権は親北朝鮮・反日本の路線を貫くのでしょうが、その度合いは多少和らぐことはあるのかもしれません。
また、まだ先の話ですが次期韓国大統領選挙への影響もあるので、文在寅政権もあまり極端な政策ばかりをとってもいられなくなるはずです。
日本の選挙では対韓国関係は重要視される問題ではありませんが(日本の国政選挙で対韓関係が争点になったことはないに等しい)、韓国ではそれなりの対日関係は重要視されるので、極端なまでな日韓関係の悪化を招いた結果、経済が悪化するようなことがあれば次の大統領選挙で自陣の勝ちは見込めなくなる公算が高くなります。
そして選挙に敗北した韓国の大統領がどうなるかは、もはや説明するまでもないでしょう。
北朝鮮と韓国及びアメリカの協議がどうなるかによりますが、このまま行けば、おそらく今年いっぱいぐらいまでは日韓関係は悪いまま進み、来年あたりからは多少落ち着ていくものと個人的には予想します。
しかし、その前に致命的に日韓関係が悪化し修復不可能な状態にまで進んでしまう可能性も、現状を見れば捨てきれません。
両国ともトップが変われば状況も変わるのでしょうが、当面はそういったことも起こりそうもないので、しばらくは日韓関係が好転することはないと思われます。
以上、日韓関係の今後の予想を考えてみました。
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